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百里を行く者は九十里を半ばとす

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私の教科書

今日は全体ミーティングを行ないました。
普段は言葉数の少ない私ですが・・・こういう機会には話をします。

「記録にチャレンジする個人種目は過去の自分との戦い」
よく他人と比較して頑張ったとか頑張っていないとか表現するケースがあります。でも私の考え方は、その選手の全てをよく観察することで、もっと頑張れることがないかを判断し指示する事です。結果の出なかった選手に対して「それでもよく頑張った。それまでの過程が大事だ。」などと言う慰めはお互いのために良くないと考えます。その時は慰める事で選手もコーチも救われるかもしれませんが、本当の選手への思いやりは現状を厳しく伝えるべき時に伝え、コーチもその現状を受け入れる事ではないでしょうか?競泳は、過去の自分との対比によって結果が問われる厳しい個人競技だと考えます。

「選手もコーチもお互いに諦めは禁物」
メニューのサイクルや設定タイムへの諦めは私の中では禁物です。大学に進学するまでの苦手意識をどれだけ払拭できるかが最終的な大学での水泳です。選手は自分の苦手意識の中に、例えば「Kickが弱い」という概念がインプットされているとします。それを放置して、サイクルを変えたりフィンを使ったりする逃げ道を作る方が選手もコーチもお互いに楽です。そして選手は「Kickの弱い私の事を理解してくれている」という安心感が得られるかもしれません。しかし安心感と信頼感は紙一重です。この違いに関しては経験が私自身を支えています。諦めずに克服させる事がコーチングの醍醐味で、その先に信頼感があり、実社会でも役立つと考えます。

「コーチとしての教科書のない思考の構築」
コーチング現場に携わる事で、様々な状況からたくさんの事を学びました。その中で私を支えているのが善し悪しに対するです。卒業してたくさんの競泳バイブルを読みあさり、知識人になった気分でいる時期もありました。しかしある時に競泳本をまったく読まなかった事があります。自己主張とは自分の考えを主張するもの。たくさんの教科書から読みあさった知識や他人の方法論を、あたかも自分の考えのように語り説得する事は現場には不必要だと感じます。知識や情報は図書館に行けば手に入ります。しかし現場からのフィーリングとひらめきは指導者の自由の許すところであり最も難しい作業だと考えます。「教科書に頼る」のではなく「自分の勘に頼る」が今の私を支えています。過去のブログは今の私にとって教科書です。



昨日ブログを紹介しましたが・・・今日は懐かしい写真付きブログを!

2005年のウエイト場の風景

今の私に<観察・経験・勘>を培わせてくれた選手達!

これまでの現場の「喜怒哀楽」が私にとっての教科書

卒業生(当時の学生達)を誇りに思っています。。。
by taba-s | 2011-04-17 01:16 | Coaching

FUST CARDINALS


by TABA
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